外来を受診される方 手、肘の病気・けが(手、肘の腱の障害)

手、肘の病気・けが(手、肘の腱の障害)

担当グループ

手の外科グループ

診療時間

毎週月曜日 午後

診療する主な疾患

母指CM関節症 、手根不安定症、変形性手関節症 (carpal instability, SLAC)、デュプイトレン拘縮(Dupuytren's contracture)、母指靱帯損傷、骨壊死(キーンベック病;Kienböck's diseaseなど)、舟状骨偽関節 、三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)、屈筋腱損傷 、手の先天異常(多指症、合指症など) 、関節リウマチに伴う手の障害 、肘離断性骨軟骨炎(野球肘)、手の骨軟骨欠損など

手、肘の腱の障害

指の細かい動きが可能なのは指を伸ばす伸筋腱と曲げる屈筋腱が絶妙なバランスをとっているからです。怪我や病気で腱が断裂すると指をうまく動かせなくなり生活にも支障をきたします。

屈筋腱損傷

ガラスで指を切った際などに、同時に腱が切れることがあります。必ずしも傷自体が大きくなくても深くまで到達すると腱が切れている可能性があるので注意が必要です。特に指で屈筋腱が切れて指を曲げることができなくなった場合には専門的な手術が必要です。しかも手術までにはタイムリミットがあります。怪我から3週間を超えてしまうと手術をしても十分良い結果にならない可能性が高くなります。放置せずに整形外科を受診してください。指の屈筋腱断裂は以前no man’s landなどと呼ばれ専門家が縫合しても良い結果がなかなか得られないとされていました。手術を行っても損傷した腱の周囲に癒着がおこり治療した腱が十分動いてくれないからです。しかし、技術の進歩により専門家による手術とリハビリを行えばかなり良好な結果が得られるようになってきました。特に手術後早期からリハビリを行うことで良い結果が得られやすいこともわかってきました。一方で、術後早期から指を動かすリハビリを行う場合、縫合部が再度断裂する心配があります。当院では縫合後早期からリハビリを行う早期運動療法と腱の縫合後3週間固定してからリハビリを行う方法をケース・バイ・ケースで行っています。

関節リウマチでの伸筋腱断裂

怪我以外でも腱が切れることがあります。例えば、関節リウマチでは手首に滑膜炎という炎症がおき、このために伸筋腱が自然に断裂することがしばしばあります。ある日突然に小指や薬指を伸ばせなくなる、といったパターンです。この場合、刃物による傷とは違い切れた腱同士を縫合することは困難です。他の指を伸ばす腱を移し替える腱移行手術や足りない部分に腱を橋渡しするように移植する腱移植を行います。また、再度同じような腱断裂を繰り返さないために手首にある遠位橈尺関節自体の処置も同時に行います。当院では遠位橈尺関節の処置としては手首の安定性をなるべく温存するためSauvé-Kapandji法という手術を中心に行っています。

屈筋腱腱鞘炎

指を曲げ伸ばしした際の痛み・引っかかり、朝起きるとこわばって指が動かない、などの症状をきたします。ステロイド注射が著効しますが、複数回の注射は腱断裂を引き起こすと言われており注意が必要です。糖尿病を合併していることも多いですが、糖尿病合併例ではステロイド注射の奏功率は低く、手術を早期から選択されることもあります。
手術は通常外来手術室で小切開下に行いますが、引っかかりが強い例で希望がある際は、針を用いた経皮的腱鞘切開術も行っています。

DeQuervain腱鞘炎

親指の付け根の腱鞘炎です。屈筋腱腱鞘炎と同様、ステロイド注射が著効しますが、腱鞘が内部で分かれていることがあり、その際はそれぞれの分画への注射を行うことがポイントです。注射が有効でない場合は手術が必要となります。

デュプイトラン(Dupuytren)拘縮

手のひらから指にかけて、コードと呼ばれる硬い索状物が形成され、指が曲がって伸びなくなってしまう病気です。年齢とともに増加すると言われ、75歳以上では5人に1人が罹患していると言われます。
従来は手術加療がgold standardでしたが、数年前に認可されたコラゲナーゼ注射療法を当院も導入しており、治療の主軸を担うようになってきています。遠方からの患者さんに対応すべく、入院でのコラゲナーゼ注射も行っています。

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