お問い合わせ

思うように身体を動かし、 自由に移動する

普段私たちが何気なく行っている身体の動きは、骨、関節、筋、神経の繊細な連携によって支えられています。私たちの研究室では、これら「運動器」を維持するメカニズムを研究し、骨粗鬆症や変形性関節症など運動器疾患の分子病態を解明することによって、新たな治療法の開発に取り組んでいます。

私たちについて

骨・軟骨再生医療講座は2002年に開設された寄附講座

東京大学整形外科の第一研究室と一体となって運動器の分子生物学研究に取り組み、これまで多くの業績(東京大学整形外科学教室ホームページ参照)を挙げてきました。現在は関節/運動器のバイオロジーと再生医療研究開発の2つの領域で幅広い研究を展開しています。

基礎研究

関節/運動器の バイオロジー

東京大学整形外科では、長年にわたって骨と軟骨の分子生物学研究を行ってきました。 最近ではRNAシーケンス、シングルセル解析など最新技術を駆使し、様々な動物モデルや臨床検体を解析することにより、関節を滑膜、軟骨、靭帯、軟骨下骨などから構成されるシステムとして統合的に理解するための研究を推進しています。 また東京大学工学部の研究室が開発したバイオマテリアルを運動器医療に応用するための研究なども行っています。

事業開発

再生医療研究開発

骨・軟骨再生医療講座では、多くの協力企業の皆様とともに脂肪由来間葉系幹細胞(脂肪幹細胞)を用いた再生医療研究を実施しています。

変形性関節症に対する 脂肪幹細胞治療の臨床成績の解析

お茶の水セルクリニック、アヴェニューセルクリニックで脂肪幹細胞治療を行った変形性関節症患者について、症状やMRI所見の変化を長期間にわたって詳細に解析し、この治療法がどのような患者に最適なのか、どのような治療効果が期待できるかを調べています。

脂肪幹細胞培養の要素技術の開発

これまで当講座はCPC株式会社と共同で脂肪幹細胞の培養に関する様々な技術を開発してきました。 最近では一流の技術を有する企業の皆様にも参加頂き、脂肪幹細胞に最適化した専用培地の開発(関東化学株式会社との共同研究)、細胞単離のための足場素材の開発(日本バイリーン株式会社との共同研究)、培養上清・エクソソームの濃縮精製技術の開発(株式会社協和との共同研究)を実施しているほか、MTAベースで多くの企業から技術・マテリアルの支援を頂いています。 2021年からは、これら独自の技術基盤に立脚した脂肪幹細胞や関連製品をTOPsブランドとして展開を始めました。

トライアングル連携 MSCの臨床・研究・普及の連携

幹細胞の臨床

治療・培養技術の開発

全国医療機関ネットワーク推進

臨床解析研究(エビデンス取得)

メカニズム究明研究

要素技術開発

再生医療導入サポート・細胞培養受託サービス

細胞培養加工施設(特定細胞加工物製造)の運営

全国の医療機関様と連携した健全な市場拡大

幹細胞の臨床

治療・培養技術の開発

全国医療機関ネットワーク推進

臨床解析研究(エビデンス取得)

メカニズム究明研究

要素技術開発

再生医療導入サポート・細胞培養受託サービス

細胞培養加工施設(特定細胞加工物製造)の運営

全国の医療機関様と連携した健全な市場拡大

教職員紹介

東京大学医学部附属病院 病院長 東京大学大学院医学系研究科整形外科学 教授

田中 栄

関節リウマチや骨粗鬆症の診療を専門とし、研究分野では骨代謝の分子メカニズム解明に取り組んでいます。骨・軟骨を含めた運動器の再生が現実になる日を夢見ています。

東京大学大学院医学系研究科整形外科学 准教授 東京大学医学部附属病院骨粗鬆症センター センター長

齋藤 琢

これまで変形性関節症の分子病態研究、関節の再生医療研究をライフワークとして取り組んできました。骨・軟骨再生医療講座の教職員、整形外科の皆さんとともに、研究の発展とより良い治療法の開発を目指し、現在も日々頑張っています。

東京大学医学部附属病院 骨・軟骨再生医療講座 特任准教授

小俣 康徳

骨・軟骨代謝、リウマチ、免疫、骨粗鬆症に興味を持って研究を行ってきました。1細胞解析を可能とする最新機器を用いた運動器研究を進めています。医療や臨床へのフィードバックを目指して、研究室の仲間と共に研究を行っています。

東京大学医学部附属病院 骨・軟骨再生医療講座 特任講師

寺島明日香

これまでは免疫反応と骨代謝の相互作用に焦点を当てた基礎研究を行ってまいりました。この経験を活かし、運動器を構成する細胞同士の協働性についての理解を通じ、骨・軟骨再生研究を推進したいと思います。

特任助教(工学系研究科 酒井崇匡研究室)

岩永 康秀

大学院時代は、関節軟骨の分化制御シグナルと、ハイドロゲルを用いた腱保護・再生の研究に取り組んできました。2021年からは工学系研究科酒井研究室でハイドロゲルの実用化に挑戦しながら、運動器の基礎研究も継続しています。

研究室スタッフ/大学院生

有野 裕介

医学系研究科整形外科学 博士課程 4年

椿 俊哉

医学系研究科整形外科学 博士課程 4年

笠井 太郎

医学系研究科整形外科学 博士課程 3年

常 萇

医学系研究科整形外科学 博士課程 3年

千葉 有美子

医学系研究科小児科学 博士課程 3年

内尾 明博

医学系研究科整形外科学 博士課程 2年

渡邉 泰貴

医学系研究科整形外科学 博士課程 2年

古川 由梨

医学系研究科整形外科学 博士課程 2年

杉村 遼太

医学系研究科整形外科学 博士課程 1年

九原 利京

医学系研究科整形外科学 博士課程 1年

小島 伊知子

届出研究員

杉田 順子

学術支援専門職員

金子 恵子

学術支援専門職員(非常勤)

本間 令子

技術補佐員(非常勤)

よくあるご質問

研究業績などは公開されていますか。

東京大学整形外科教室のホームページの新着情報をご覧下さい。 東京大学整形外科学教室ホームページ参照

脂肪幹細胞とはどのような細胞ですか。

脂肪組織から単離した体性幹細胞のことです。 骨髄から単離した体性幹細胞とともに、様々な疾患の治療に向けて研究が進められています。 詳しくはCPC株式会社のホームページもご覧下さい。

大学院生として研究に参加することは可能でしょうか。

東京大学大学院医学系研究科整形外科学の博士課程の大学院生の多くは東京大学整形外科学教室に所属する医師ですが、医学部医学科以外の修士課程学生の進学も適宜審査の上、受け入れています。ご希望の方は一度お問い合わせ下さい。

自社の技術を応用できないか、興味があります。共同研究などを相談することはできますか。

共同研究については随時相談させて頂きます。お問い合わせ下さい。

寄附講座とはどのような制度ですか。

企業や個人からの寄附により設立された講座です。頂いた寄附は、運動器疾患の新たな治療法の開発に活用させて頂いております。関心をお持ちの方は、お問い合わせ下さい。

再生医療の導入を検討している医療機関です。再生医療の実際や臨床成績など、現状を教えて 頂くことは可能ですか?

ご要望に応じて対応させて頂きますので、お問い合わせ下さい。

膝の痛みに困っており、再生医療を受けるべきか相談したいです。

こちらは研究室ですので、医療に関する個別の相談には応じられません。関連のクリニックなどにお問い合わせ下さい。

ご興味を持って頂けている企業様へ

本講座では、
脂肪幹細胞や細胞上清を用いた運動器の
再生医療研究を行っており、
スポンサー、共同研究を随時募集しています。

ご興味をお持ちの企業様はお気軽にご連絡下さい。
また大学院進学を希望される修士課程学生の方も、お気軽にお問い合わせ下さい。

お電話でのお問い合わせ

東京大学医学部整形外科
第一研究室&骨・軟骨再生医療講座 事務室